2011年7月31日日曜日

水上スキー体験会

今年もB&G財団人材バンク派遣事業に申請して、中津市耶馬溪B&G海洋センターの中村大悟さんを講師としてお招きし水上スキー体験会を開催しました。(去年は蒲刈B&G海洋センターの沖孝博さん)
中村さんは水上スキー日本代表、そして水上スキージャンプの部で日本記録保持者(51.1m)でもあります。子どもたちは日本のトッププレイヤーの指導にふれる絶好の機会となりました!


講師の中村 大悟さん
午前中の部では2歳~7歳までの子どもたちを対象にプールで水上スキー体験会を行いました。今回も子どもたちへの水辺の安全意識を高めるために、水辺の安全教室からスタート。ライフジャケットの浮遊体験やペットボトルの浮遊体験などを行い、そういった身近なものが「自分の身を守る」ということを学んでもらいました。
水上スキーの説明中
ライフジャケット浮遊体験

さーーいよいよ「水上スキー体験in プール」です!まずは陸上で講師の中村さんからスタート前のポジションの取り方、手の使い方、足の使い方を教えてもらいました。初心者はスキー板が開いて失敗するケースがよくあるようです。今回はスキー板2本を固定しているものを使用して、足が開かないようにしています。
陸上トレーニング

最初子どもたちはとても堅い表情をしていました。やはり初めての水上スキー体験ということで緊張するのでしょう。そして水上スキーって何?と不思議そうな顔をしていましたし、参加者の中には水が苦手な子もいたと思います。スタッフ側にも子どもたちの緊張感が伝わってきましたが、講師の中村さんが丁寧に安全性や楽しさを伝えて、徐々に緊張もほぐれてきました。さーーいよいよ実際に体験だ!
プールで水上スキー体験!

中村さんが子たちの後ろからサポートしてスタンバイ状態にし、陸上にいるスタッフがトーイングロープを人力で引っ張っています。1回目のトライは失敗する子も多かったのですが、2回目からは慣れてきて成功続出です。一度成功すれば、緊張していたことも忘れて、「もう1回したいーー!」と大はしゃぎ。やっぱり子どもたちは自信がつけば積極的になるのですね。とても大盛り上がりの午前中の部となりました!
見事に立ってます!

午前の部、全体集合写真

今回私たち与論B&Gスタッフもプールでの水上スキー体験会にとても興味を持っていいました。今回のプールでのプログラムは、なんと!2歳からチャレンジできることがわかりました。小さい頃からバランス感覚を養うことができ、そして水泳以外のマリンスポーツも安全に体験できます。今後のプールに使用方法にも幅が広がるなと思いました!

さー午後からは会場での水上スキー体験です。対象は小学生から大人まで幅広く参加者を募りました。元々の予定としては、B&G艇庫前で開催予定でしたが、予想以上に長引いた台風6号の影響の為、東側の大兼久海岸に場所を移して開催しました。しかし、当日は東側からのうねりが強く水上スキーには最悪のコンディションとなりました。(反省・・・)

午後の部 大兼久海岸

まずは、開会式を行った後に参加者で集合写真を撮りました。その後は、参加者のイメージトレーニングも兼ねた中村大悟さんによるデモンストレーションです!さすが日本のトップ水上スキープレイヤー!見事なランディングを見せて頂きました。今回時速4050kのスピードでしたが、実際の大会ではジャンプ台に80k/hで突っ込むようです。(すごい)そのスピードに耐えるには相当の体力が必要のようで、実際中村さんは300キロオーバーの背筋力をお持ちのようです。やはり中村さんのようなトップアスリートは常日頃からの準備を怠らず、質の高いトレーニング、段階を踏んでの目標設定を立てていると感じました。
中村さんの見事なパフォーマンス!

デモンストレーションの後にはプールと同じように陸上での説明です。陸上で説明の後には実際にスキー板を取り付けて海でのチャレンジ!今回の悪コンディションの中、滑ることができるでしょうか?!やはり悪コンディションということもあり、うまく立てた人は少なかったですが
初めてトライする水上スキーを楽しんでいる人がとても多かったのが印象的でした。今回もたくさんの笑顔があり、主催者側としてもとてもうれしく思いました。
陸上トレーニング

スキー板を装着中です。

実際に海でチャレンジだ!
全体集合写真

講師の中村さん、本当にありがとうございました!午前・午後の部と最後まで忙しかったと思いますが、丁寧に参加者や私たちスタッフにも接してくだり本当にありがとうございました。特にプールでの体験会は今後も頻繁に続けていきたいと思います。中村さんは今年10月にはアジア大会が控えているようです。私たち与論島民もアジア記録突破を期待しています。参加者の皆さんには是非、日本一のゲレンデ耶馬溪(やばけい)アクアパークに訪れて水上スキーにチャレンジして欲しいと思います!
もちろん与論島内で水上スキーを上達したい方はいつでも与論B&G海洋センターへお越しくださいね!



2011年7月29日金曜日

マリンフェスティバル in 与論B&Gプール


 717日にマリンフェスティバルをB&G海洋センター艇庫で行う予定でしたが、台風6号マーゴンの影響で艇庫前の海況が悪かった為に、急遽場所を変更してプールで水辺の安全教室、スタンドアップ体験会を行いました。今年は週末に台風が接近するために、イベントの中止や変更が相次いでいます。今回の台風6号マーゴンは与論島を過ぎ去ったあとも1週間近く夏には珍しい西風と冬の海のような北のうねりをもたらし、724日の水上スキー体験会にも影響を及ぼしました。
 
 マリンフェスティバルin プールの方はというと、最初に水辺の安全に関する紙芝居。そして、ライフジャケットでの浮遊体験やペットボトルを使っての救助方法等を学びました。ペットボトルでの救助に関しては、実際に2009年に起きた事件で、与論から東約25キロの太平洋上で、漂流中の日本人男性(24)がリベリア船籍の貨物船に救助されました。男性はペットボトルを浮輪代わりに約2時間漂流し、けがもなかったようです。ペットボトルがなかったら、2時間の漂流は厳しかったとのことです。このニュースは全国的にも放送され、B&G財団の職員も取材に答えていましたね。

私たち与論B&G海洋センターでは今後も各イベントに水辺の安全プログラムを取り入れ、子どもたちや地域住民の方々に自然体験の推進と水辺の安全教育を通じて「水の事故ZERO」目指していきたいと思います。

水辺の安全教室が終わった後は、初めてのプールでスタンドアップ体験です。参加者のほとんどが海で体験したことがあり、フラットな水面のプールでは問題なくパドリングしていました。

そして最後はプールでトライアスロンのレースを体験!平泳ぎ25m クロール25m・そしてスタンドアップパドルで50mを漕いでゴールです!スピード勝負のショートレースとなると結構きついです。しかし、与論の子供たちは本当にたくましい!最後まで力強くスイムとパドリングをしてゴール!!残念ながら海ではなく、プールでのマリンフェスティバルでしたが、みんなとても楽しそうでした。今後はもっとプールでスタンドアップパドルや、一般向けにもスタンドアップフィットネスも取り入れていきたいと思います。
それから、今度は海でスイム+ラン+スタンドアップのトライアスロンをしたいですねー!

与論B&G海洋センターでは今年の夏は毎週のようにイベントや水辺の安全教室を行う予定です。海洋性スポーツや水辺の安全教室に興味のある方は与論町B&G海洋センターまでお問い合せください。

2011年7月12日火曜日

YSCカヌーツーリング

 ヨロン島スポーツクラブ(YSC)主催のカヌー教室は与論B&G海洋センター艇庫で毎週土曜日行われています。スポーツクラブ会員なら誰でも参加ができるカヌー教室(第1期~3)。私たちB&Gスタッフも指導員として参加をしています。


 今回は第1期生の6名と共に、カヌーツーリングを行いました。第一期の参加者は小学1年生~70歳と幅広い年齢構成です。お孫さんと参加されている方もおり、家族で海に親しみましょうと呼び掛けている私たち与論B&Gにとって、とてもうれしい光景です。台風で何度か中止や延期になることもありますが、順調に進めば1期毎に7回のカヌー教室を行い、8回目の最後はカヌーツーリングとなっています。各参加者のレベルはまちまちですが、みんなで準備片づけを協力して行い、そして一緒にカヌーの基礎から学び全員でスキルアップしていき、最後のツーリングにつなげるプログラムです!


 今回のカヌーツーリングの行先はB&G艇庫から宇勝漁港です。当日は風が東南東の風5m~7mあり、島の北西の位置から北に向かうコースでは真横から風を受けたり、正面から受けたりと初めての方には少しきついコースになりました。宇勝漁港は島の北に位置しますが、7mぐらいの南東の風だと丸い形をした与論の地形では、風が回り込んできて北側から吹いているように感じます。今回のコースの折り返し地点では、風上に向かってパドリングしている感じですね。
 
 B&G艇庫前を出発してすぐに横風が強くて15分後にメーラビビーチで休憩を取りました。今回は約2時間のツーリングですので休憩時はお茶やお菓子、飴などで栄養補給!暑い夏、影響補給をしっかり取っておかないと倒れてしまいます。今回は予想外?の出発後15分後に休憩でしたが、まだまだ大丈夫。この後挽回して遅れを取り戻しますよーー!
メーラビビーチ
 メーラビビーチを通過した後は、しばらくして島の北側、宇勝漁港です。宇勝漁港付近では、風が正面から吹いてきました。特に漁港入り口付近は流れとも重なってパドリングが大変です。70歳のTさんも力を振り絞って、漁港へと無事にたどり着きました。休憩も入れて約1時間10分で折り返し地点までたどり着きました!最年少のR君も私と一緒にペアカヌーで行きましたが、R君のラストスパートのおかげで到着。最近めきめきとパドリング力がついているR君。今後の成長が楽しみでなりません。このまま立派な海人(ウォーターマン)に育って欲しものです!
宇勝漁港にて。海人がスロープが滑るよ!と教えてくれました
 宇勝漁港でしばしの休憩を取った後はスタート地点のB&G艇庫まで戻ります。帰りの最初は追い風に乗ってどんどん進んでいきました。そのあとは横風を受けましたが必死にパドリング、ゴールまで無事にたどり着きました!今回は風が強い中でのツーリングでしたが、参加者全員で乗り切った感じです!天気は良かったので海の色もきれいに外洋の色、リーフ際の色、イノーの色と出ていました。島の自然もたっぷり満喫できたことでしょう!そして、相変わらず海から見る与論島もきれいでした!島の皆さん海から目線でも与論を眺めて見てはいがかですか?!


 参加者の中には、今度は与論一周にもチャレンジしたいとの声もちらほら。トレーニングを積み重ねて近い将来に島一周できるようにがんばりましょう!海洋性スポーツ・健康づくり・体力アップに興味のある方!与論町B&G海洋センターでは豊富なマリン機材を揃えています。是非与論B&G海洋センターへ越しください!
2010去年のカヌーツーリング!


2011年7月6日水曜日

イューガマ現る!

630日 南の風。その日は4時に起床して、早朝スタンドアップパドルをしました。与論B&G前から宇勝方向へと漕いでる途中、そろそろイューガマ(※ユーガマとはアイゴの2センチ前後の稚魚のことですの時期だよなーーーと思い、数日前に職場でイューガマのことが話題に上がったことを思い出しました。

上司曰く、雷鳴が響き渡るとイューガマが現れ、その次の早朝には漁師達が一斉に現れ漁がスタートするとのことでした。本当かなーーと半信半疑に聞いていた若輩者の私は目を疑いました。朝4時半、東の空に雷が何度も光っているではありませんか。日の出にはあと1時間ありましょうか。まだ暗い東の空に何度もぴかーーっと光っていました。

そして5時半。B&G前に4艇の漁船が集まり、みんなで泳いでイューガマの群れを網で丸く囲って船に引き上げ獲っていました!本当に雷が光りイューガマ現れる。なぜ雷とイューガマがリンクしてるのか、本当に不思議です。その関係性をご存じの方はぜひ教えてください!

島のイューガマ漁は旧暦の6月初めに行う年1、2回だけなんだそうです。イューガマ漁を1、2回にかぎるのは、生まれてエサを食べないうちの稚魚を獲るためなのだそうです。一度でもエサを食べると、腹に苦みが出ておいしくないとか。

個人的にもウドノス海岸の岩場付近で、個人で食べれる程度のイューガマを獲り、唐揚げにしました。水分が残っていたのか、唐揚げのカラッとした食感がでずうまく調理できませんでした・・・
島の先輩たちに美味しい調理方法を聞いて食せはよかったと反省。今度このブログでさまざまな調理方法をアップしたいと思います!

2011年6月24日金曜日

3校合同宿泊学習

与論町B&G海洋センターでは、毎年この時期に3小学校宿泊学習の海浜活動にスタッフとして参加しています。
今年はローボート体験、海水浴体験を行う予定でしたが、東南東の風8~10mの強風だった為、ローボート体験は中止になりました。楽しみにしていた、児童の皆さんごめんなさい。天気は良かったのだけど、風が強すぎでしたね。ローボート体験はできませんでしたが、大金久海岸のきれいな海で、海水浴を楽しみました。約1時間半の海水浴の後には、ビーチクリーニングも行いました。みんなのおかげで、与論の海はきれいに保たれていますよー!ありがとうーー!
 マリン体験活動は3日目最後のプログラムということもあり、ビーチクリーニングが終わったころにはみんなぐったりとした表情でした。しかし、キャンプ活動をやり遂げた充実感もそれ以上に大きかったと思います。児童の皆様、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした!
 与論町B&G海洋センターではローボート体験はもちろん、カヌーやスタンドアップパドル、ウインドサーフィンなどの海洋性スポーツを楽しむことができます!興味のある方は、ぜひ与論町B&G海洋センターまでお越しください!
 

2011年6月13日月曜日

OPヨット ローカルレース!

B&Gヨロン海洋クラブでは毎週土日に、約3時間クラブ活動を海洋センターの活動水域であるアイギ浜で行っています。小学生から高齢者まで幅広い層を対象に、風の条件が良い時は、ウインドサーフィンやヨット。そして穏やかな海の時は、スタンドアップパドルやカヌーなど、海洋性スポーツ・レクレーションを楽しんでいます。
先日は、クラブ員でOPヨットレースを開催しました。
優勝候補は最年長でもありますSさんです。(60歳近く?)日頃から12Fやウインドサーフィンで鍛えあげられた風の読みで優勝を勝ち取れるか?Sさんに続くのが、海洋クラブ員の若手メンバーでウインドサーファーのNさん、Gさん、そしてスタッフの行野です。
スタート前
さーー優勝は誰の手に?今回は初めてのレース体験でしたので、ルールは厳密には行わず、スタートだけフライングがないように注意を施しました。練習の様子を見る限りだと、Sさんのぶっちぎりかと思われたましたが、あれほどフライングは厳しくみますよーーと伝えたのに、優勝候補筆頭のSさんがまさかのフライング!もう一回ぐるーっとスタートラインに戻ってのスタートでいきなり大きくビハインドです!スタートダッシュはスタッフの行野が最初のアップウインドのブイまでは先頭でした。しかし、タックで距離を縮めたGさんが追い越し、結局そのまま先頭でゴールーー!
Gさんの優勝でした!
優勝候補筆頭のSさんは、まさかの・・・これ以上は言わないことにしましょう。
次回名誉挽回してくれるでしょう!
梅雨が明けて最初の週末に、とても楽しいヨットレース開催できました!次回は子供たちも一緒にヨットレースを開催できたらと思います。
梅雨明け最初の週末、快晴!

これからが夏本番です。B&Gヨロン海洋クラブでは、まだまだクラブ員を募集しています。海洋性スポーツに興味のある方は、与論町B&G海洋センターへお問い合せください!

2011年5月31日火曜日

台風2号の爪痕

 台風1号、2号と5月に2度も南西諸島を北上していきました。
学生の頃に、この地域は台風銀座と呼ばれていると習った記憶がありますが、まさか5月に2度も直撃するとは・・・自然の猛威を感じずにはいられません。
 
 28日夜から29日朝にかけて強い勢力を保ちながら北上していった台風2号は、与論島にも大きなダメージを残しました。全壊、半壊した住家、農作業と家畜用の小屋や倉庫といった非住家の被害、塩害による農作物の被害など、大きな爪痕を残して台風2号は通過していきました。与論B&Gでも陸揚げしていた船が柵に打ちあがり、外壁に取り付けられていたスピーカーはふき飛ばされていました。
どんな風が吹いたのか?柵に打ち上げられた船。
料金表も破壊されました。

また、砂美地来館周辺の巨木や木々が折れていていたため、撤去作業に追われました。茶花小学校ではガジュマルの木も根こそぎ倒れていました。今回の台風、与論島での最大瞬間風速は46.8メートルだったそうです。その時の海を想像しただけで恐怖を感じますね。

体育館周辺の巨木も根こそぎ倒れました。


伝統ある茶花小学校のガジュマルも根こそぎ倒れました。

 今年はまだ本格的な台風シーズンにはなっていません。あと何回か台風が南西諸島を直撃し北上していくことが予想されます。台風対策しっかりして、被害を最小限に抑えるように努めていきたいと思います。