2011年5月31日火曜日

台風2号の爪痕

 台風1号、2号と5月に2度も南西諸島を北上していきました。
学生の頃に、この地域は台風銀座と呼ばれていると習った記憶がありますが、まさか5月に2度も直撃するとは・・・自然の猛威を感じずにはいられません。
 
 28日夜から29日朝にかけて強い勢力を保ちながら北上していった台風2号は、与論島にも大きなダメージを残しました。全壊、半壊した住家、農作業と家畜用の小屋や倉庫といった非住家の被害、塩害による農作物の被害など、大きな爪痕を残して台風2号は通過していきました。与論B&Gでも陸揚げしていた船が柵に打ちあがり、外壁に取り付けられていたスピーカーはふき飛ばされていました。
どんな風が吹いたのか?柵に打ち上げられた船。
料金表も破壊されました。

また、砂美地来館周辺の巨木や木々が折れていていたため、撤去作業に追われました。茶花小学校ではガジュマルの木も根こそぎ倒れていました。今回の台風、与論島での最大瞬間風速は46.8メートルだったそうです。その時の海を想像しただけで恐怖を感じますね。

体育館周辺の巨木も根こそぎ倒れました。


伝統ある茶花小学校のガジュマルも根こそぎ倒れました。

 今年はまだ本格的な台風シーズンにはなっていません。あと何回か台風が南西諸島を直撃し北上していくことが予想されます。台風対策しっかりして、被害を最小限に抑えるように努めていきたいと思います。

2011年5月25日水曜日

与論中宿泊学習プログラム in 与論B&G

 5/19 与論中学校1年生50名が宿泊学習のプログラムの一つとして、与論B&G艇庫を利用していただきました。例年通りだとカヌー・バナナボート体験を行っていましたが、今年は担当の先生との打ち合わせの結果、カヌー体験をローボート体験にプログラム変更しました。
与論中の皆さん
 まず最初に自己紹介、注意事項の説明等をした後に、バナナボート班とローボート班に分かれてもらいました。ローボートの方はまずレクチャーを陸上で行いました。B&Gでは声を揃えるために掛け声として、「1 オーエス! 2オーエス! 3・・・」とこれを10回連続で繰り返し行います。実際にそれを陸トレでも行いました。最初は恥ずかしがっていましたが、大きな声で「1 オーエス 2 オーエス 3・・・」と声を揃えての掛け声で。今回51班でのローボート体験です。声を揃えて漕がないとまっすぐ進みませんね。班長の指示のもと、みんなの協働活動が必要です。さーーこれが海上でできるのでしょうか?
ローボート陸上トレーニング
 最初は舵とりに戸惑ったり、声が揃わずまっすぐ進むことができない艇もありましたが、そこはやはり島の子たち。すぐに慣れていきます。遊び心満点の班は、自分たちの言いやすいように、友達の名前などで掛け声をかけていましたね。「1 ヨーロン 2 ナーマ 3 ちゃばなー 4・・・」そういった自由な発想は大歓迎です!
 
 うまく進むことができた班から艇庫前のアイギ浜~ウドノスビーチまでクルージングです。もうちょっと潮が満ちていたらそのコース間にカメも現れたのでしょうけど、今回はだいぶ潮が引いていいたこともありクルージングコースには現れませんでした。残念!中学生の皆さん。高確率でカメに会えますので、来年の1年生にはよーーく海面を見て欲しいと思います。
ウドノスからの帰りはレースを行いました。レースとなると、どうしても力が入ります。そうなるとまっすぐ進まない艇もでてきますが、掛け声をしっかり合わせることができた班はよい結果になっていましたよ。
ローボート体験
 今回カヌーからローボートへとプログラムを変更しましたが、班での協働パドリングができるローボートの魅力も素晴らしいなと実感しました。今度はぜひ親子でも体験してもらいたいなと思います。
そして子供たちに人気のバナナボート体験、今年も好評でした。
バナナボート体験
 今年はローボートでの協働パドリング体験とバナナボートのスピード感をたっぷり満喫できたのではないでしょうか!海での活動の後には艇庫周辺の草むしりや館内のそうじを与論中の生徒にして頂きました!みんなありがとうーー(ミッシークトウトガナシ!)

 今年の1年生は個人的に付き合いのある生徒が多く、スタッフ側もとても楽しかったです。来年の1年生はどんな子どもたちなのでしょう。今から楽しみです。
中学生の皆さん、宿泊学習以外でも与論B&Gでスタンドアップパドルやカヌー、ウインドサーフィンを利用できます。どんどん海に遊びにきてください!また海の活動だけじゃなく、陸上での活動や音楽活動、いろいろな企画があればどんどん与論B&Gに要望ください。みんなでお互いの感性を磨いていきましょう!


2011年5月20日金曜日

スタンドアップパドル体験会・講習会

オーシャンアスリート荒木 汰久治さんを講師として招き、与論B&G海洋センター艇庫でスタンドアップパドル体験会とレスキュー講習会を行いました。
 午前中の部は親子を対象にスタンドアップパドル体験会、17名の参加者で盛り上がりました!まず最初に講師の荒木さんが沖縄より運んでくださったiSUPに、空気を入れてセッティング。そして陸上トレーニングを行いました。
出発前にセッティング中!

 セッティング、陸トレ終了後は実際に海での活動です!
まずはリーシュコードの取り付け位置、ボード上の立ち位置や、パドルの持ち方など基本的なことを学びました。最初はボードに立って漕ぐことは難しので座った姿勢(正座)でまず漕ぐという体験をしました。子どもたちはすぐにバランス感覚を体得し、5分ほどでスイスイ漕ぎ出していましたねーー!しかし体重のある大人は難しい。海の上で立つ感覚、陸と海上でのバランス感覚の違いに戸惑っていました。もちろん、徐々に慣れてきます。30分もしたらボードの上にスタンドアップ!うまくバランスを取りこちらもスイスイと漕ぎ出しました。参加者がある程度慣れたあとには、レースを行いました。最後までどっちが勝つかわからないレース展開となりとても盛り上がっていました。
海の上でスタンドアップ!
 
 最後はスタンドアップクルーズです。B&G艇庫のアイギ浜からウドノス海岸までの海の道を優雅にツーリングです。今回カメに遭遇しなかったのが残念です。高確率で見れるのですが、大勢の人が海の上に立っている光景にカメさんもびっくりしたのかな。今回は現れず残念です。次回のお楽しみとしてとっておきましょう!

 午前中最後はみんなで集合写真!与論オーシャンアスリートの誕生です!
これを機にどんどんスタンドアップや他の海洋性スポーツにチャレンジして欲しなと思います。
午前の部集合写真

 午後の部は、レスキュー講習会です。対象はマリン関係者を中心に海の現場にいる面々です。今回はスタンドアップパドルを使ってのレスキュー方法を学びました。参加者のほとんどが初めてのスタンドアップ体験ということもあり、まずスタンドアップ体験を行い午後の部もレースを行いました。これでまず脈を上げてからのレスキュートレーニングの開始です。溺者の近くまでスタンドアップで漕ぎ、そこからは溺者の胸にパドルを固定し、あとは手でのパドリングで陸まで戻ります。やはり慣れていないと難しいですね。どんどん数をこなして現場で使えるレベルにしていきたいと思います。
スタンドアップパドルレスキュー


 レスキュートレーニングの後は、航路入り口のポールを周り~ウドノス海岸~B&G艇庫までのトライアングルコースをツーリングです。その途中スタンドアップフィットネスも取り入れ、ボードの上でスクワット、腕立て、腹筋を行いました。これは抜群に効果のある体幹トレーニングになりました!参加者は次の日筋肉痛になったのではないでしょうか?これを機に体幹トレーニングの一環としても、ぜひスタンドアップパドルサーフィン取り入れて欲しいと思います!

 今回の体験会・講習会を通じて思ったこと。それは与論島の環境とスタンドアップパドルサーフィンの相性が最高に良いということです。ビーチからリーフまでの距離があり、まず安全であること。ボードに立った状態からの目線で見るため、抜群の透明度を誇る与論の海の地形もわかります!カメと一緒にツーリング!これが本当に日常の光景としてある。そして上級者は波乗りにもトライできる。与論島だからこそできるバラエティーに富んだ楽しみ方がこのスタンドアップパドルサーフィンにはあるなと感じました。この夏、間違いなく与論島でのおすすめのスポーツ スタンドアップパドルに是非チャンレンジして欲しいと思います!
 今回の体験会、講習会の動画がYoutubeにアップされています
こちらも是非ご覧ください!

                            

2011年5月19日木曜日

荒木 汰久治氏 講演会 in 与論中学校講

13日にオーシャンアスリート荒木 汰久治さんを招いて、与論中学校で講演会を開催しました。11日には台風が南西諸島を北上し、当日船が沖縄から出航できるか心配でしたが、臨時の船で与論に上ってきました。陸続きではない離島でのイベントは常にこういった不安がつきまといます。そんな中、無事に講演会を行うことができ、協力していただいた関係者に感謝するのみです。誠にありがとうございました。

 講演では「海で人を丸にする」と題して、アウトリガーカヌー・パドルボード世界最高峰「ハワイモロカイ- オアフ海峡横断レース」のことや、サバ二型航海カヌー「海人丸」で沖縄から人力で56日間かけて愛知万博へ航海したり、ホクレア号にクルーとして乗船した話を語って頂きました。海人丸やホクレア号の航海では、GPSやコンパス、エンジンなどは一切使用せず、風力とスターナビゲーションと呼ばれる星の航海術を基に目的地へと向かい成功させています。

 今回の講演の中で荒木さんは、Way Finding = 未来への道・ビジョンを見つけ出すこと。= 目に見えない島(星)を見えると信じる力。目に見えないものを信じて進むことが大切であると私たちに想いを伝えてくれました。今回の講演を通じて子どもたちが、それぞれの未来への道をWay Findingして欲しいと思います!

 今回の講演会の様子が南海日日新聞に掲載されています。ご覧ください!

講演会 in 与論中学校

2011年5月8日日曜日

B&Gマリン体験会~鯉が海にやってくる!~

B&Gマリン体験会を5/3,4,5日と実施する予定でしたが、
GW中34と雨天中止となりました。
まさかのGW前に梅雨入りです・・・

それでもなんとか5日の午後からは雨がストップしましたので、別々のイベントとして開催予定でしたカヌー、スタンドアップ、ハマガメ試食、バナナボート体験会を一挙まとめて実施しました。

バナナボート体験
少し肌寒い中での、イベント開催となりましたが参加者はとても楽しんでいる様子でした。今回、子どもたち全員がスタンドアップパドルに初めての挑戦でしたが、大人よりうまい!
みんなバランスよく乗りこなし、初めてとは思えないほどスイスイとパドリングしていました。今からたくさん乗りこなしていけば、いろんなスポーツに活用できますよーー!とても楽しみです。
スタンドアップパドルを自由自在に乗りこなす!

子どもたちはもちろん保護者の中にも、初めてハマガメ(スナホリガニ)を試食された方もいました。ハマガメは唐揚げにしてお出しし、味はいかがですか?の問いに、
「おいしーー!」とのことでした。そうなのです。ハマガメ美味しいのです!

ハマガメの唐揚げ!

今後は、カヌーやスタンドアップパドルでハマガメのポイントにツーリングで行き、ハマガメ釣り体験、ハマガメ観察、そして試食というマリンスポーツ+自然学習を同時に取り入れたイベントを開催する予定です。
 興味のある方はぜひ与論B&G海洋センターへお問い合せください!

全体集合写真